【重粒子線治療】『前立腺がん』手術しない体験談

あなたの「がん」部位が対象になるなら『重粒子線治療』を検討するのもありかもと思う。私はちなみに「前立腺がん」他の治療をしてない時から『重粒子線治療』をしたいと決めていた。手術はしたくない派の私です。

『重粒子線治療』までの流れ。まず市町村の検査でPSAが高いとなり総合病院へ検査入院。予想通り「前立腺がん」と診断。ここまでは皆さん同じじゃないかな?ちなみに転移はなし。手術を勧められたが『重粒子線治療』を希望のため、紹介状を出してもらった。

群馬県の群馬大学附属病院の重粒子外来にて、私の「前立腺がん」が対象か判断してもらい対象との事。ただし、ホルモン治療併用で進めていく事になりました。ホルモン注射は検査入院をした地元の総合病院になります。体調不良で熱が出る日もあったが、化学療法室でホルモン注射を続けています。

早速『重粒子線治療』が始まると思っていましたが、『重粒子線治療』の6ヶ月前から「ホルモン注射」を1ヶ月おきにしていき、6ヶ月後に『重粒子線治療』が始まるというスケジュールでした。ですので5月に「前立腺がん」と診断、6月に「ホルモン注射」開始ですので、12月に『重粒子線治療』がスタートします。ちなみに『重粒子線治療』では体が動いてしまわないように固定具を作成します。この固定具が『重粒子線治療』の約1ヶ月前になります。

『重粒子線治療』の「固定具」作成の日。まずは「X線」&「採血」&「採尿」を。その後、別棟の『重粒子線医学センター』へ伺います。『重粒子線治療』の「固定具」の作成は20分くらい。後は『重粒子線治療』のスケジュールなど説明を聞いて帰ります。ちなみに『重粒子線治療』のスケジュールですが、4回×3週間=12回を照射します。ほぼ毎日通う事になりますが、終了の日が決まっている治療スケジュールなので頑張れそうです。12月の3週間を予定。

『重粒子線治療』の初日…緊張しますが、周りを見渡すと同じ年代の顔ぶれ。おそらく「前立腺がん」の治療として『重粒子線治療』を選んでいる方々が多いのではないかと思う。少し安心している。

群馬大学「重粒子線医学センター」の入口を入ると案内図がありました。

内観は綺麗で何をする施設なのか?と思う感じです。

ロッカーを借りて、治療中に適さない物、例えばスマホとか貴金属類をしまいます。重粒子線は放射線と似ているらしいので必ずこのような物は持ち運ばないようにしましょう。

重粒子線の仕組みが分かるジオラマを発見しました。ボタンを押すと、施設の仕組みがわかります。

治療開始まで休憩します…

やはり、がん治療の施設だけあって、自動販売機も小児がん支援をしています。昔、リレーフォーライフという、がんチャリティに参加した事がありますが、みんなで支え合う心が大事ですね。

重粒子線治療の1回目が終了しました。色々と準備などで1時間くらい使いましたが、重粒子線の照射は約5分ほどでした。更衣室で着替えて帰ります。痛みは全くなく、なんだか治療をしている実感はありません。今週は4日間毎日同じ時間に4回重粒子線治療をしていきます。

『重粒子線治療』の4回(1週間)を終えて、慣れない移動時間などで疲れてはいるが、『重粒子線治療』自体に痛みはないので、本当にこれで「前立腺がん」が良くなるなら奇跡の治療だ。看護師さんからは、のちのち照射部分の皮膚が火傷のようになるかもしれないといいことと、血尿がでるかもと聞かされました。今のところ、何も変化はありません。

重粒子線治療2週目がスタートです。新型コロナウイルスの対応は、どこの施設においても同じだと思います。最近では、マスクをしていることが日常になりましたので、出会う方の口元や鼻などを見ることがあまりありません。なので、機嫌が良いのか悪いのか表情がわかりません…。

変わらず、2週間目『重粒子線治療』の計8回(1週間&2週間)を終えて、事前の説明で受けた副作用はでていない。本当に効果があるのだろうか?とやはり思ってしまうが、信じて重粒子線治療を続けよう!来週が最後の週となります。

群馬大学重粒子医学センターさんのホームページにありましたのでご紹介。前立腺がんに罹患された方はご存知だと思いますが、グリソンスコアという指標があります。上の表は、グリソンスコアをベースにした重粒子治療の表です。簡単に説明すると、低リスク・中リスク・高リスクに分類され、分類によって「重粒子線だけ」なのか「重粒子線とホルモン注射」なのかなど治療方針が変わります。私は中リスクと最初診断されましたが、最終的には高リスクの「前立腺がん」ですので、ホルモン注射6回(6ヶ月)→重粒子治療12回(1ヶ月)→ホルモン注射6回(6ヶ月)のスケジュールです。

車で通い続けた「群馬大学重粒子医学センター」3週間目『重粒子線治療』の計12回(1週間&2週間&3週目)が終了しました。毎日の運転が疲れたくらいで、実際の照射時間は5分ほどなので、治療的には全く疲れませんでした。

「群馬大学重粒子医学センター」での『重粒子治療』をする事になると、専用の駐車場が利用でき、すごくスムーズに治療に入れます。本日は『重粒子治療』最終日なのでお会計になります。『前立腺がん重粒子治療』の診療報酬は160000点(2021年12月時点)となり、10割ですと「160万円」!!!ここから健康保険が3割負担の方は「48万円」、2割負担の方は「32万円」となり、人それぞれ支払う治療費が変わってきます。また高額医療制度があり、年収によってはもっと安くなります。ありがたい制度です。

そういえば、民間のがん保険の請求もしなければ、アヒルの保険に入っていた事を忘れていた。たしか一時金は入るような保険内容だとアヒルさんは言ってた気がする…。加入している民間保険を確認してみよう!!!

皆さんも、もし『重粒子線治療』を検討したいと考えているなら、まずは主治医に相談して紹介状をお願いしてください。日本国内に数カ所しかない『重粒子線』ですが、群馬県民だけでなく他県からも来るようです。

参考になれば幸いです。また経過観察など、書ければ書きたいと思います。

【群馬大学重粒子線医学センター】

〒371-0034 群馬県前橋市昭和町3丁目39

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